【地方営業マンは、明確で具体的な個人目標を持つべし】

目標
地方営業マンは、日々孤独との戦いとも言えます。

周りに自分と近い境遇や年齢の人間が少ないため、
自分を客観視できる機会が多くありません。
そのため、今の自分が正しく進めているのかが気づきにくく、
途中で目標を見失ってしまったり、
やりがいを感じられなくなってしまいやすいのですが、
そうなっても誰も気づいてくれません。

それを防ぐためには、「具体的な個人目標」を最初に作り、
それを常に追い続けることが重要
です。なぜか?

例えば、「走る」という行為でも、
それがマラソンなのか短距離なのか、
マラソンであれば距離はどのくらいなのかが分からなければ、
正しいペースで走る事はできません。
「マラソン」を走るのであれば、何キロ地点で
どれくらいのタイムで走れていれば順調なのかという
目安(マイルストーン)を決め、最終的に何位を目指すのか、
練習はどれくらいすればいいのか、など、
具体的な目標を細かく決めていくことで、
自分の勝負の仕方が固まってきます。

それが固まれば、後は事前に決めたことを
ゴリゴリと実行していくことに集中できるため、
途中で目標を見失うことなく、「ゴール」に向かうことができます。
周りの誰も気づかなくても、自分で定点観測ができるため、
自分のペースが順調なのかどうかを自分で気づく事ができます。

仕事でも同様です。
同じ「仕事をする」という行為でも、
どんな手段・方法で取り組むかを決め、
定点観測ができる目安(マイルストーン)を定めることで、
「目標達成」というゴールまで、途中でぶれる事なく
進んでいくことができます。
特に、それら全てが定量的な目標であればあるほど理想的です。

元ハードル走銅メダリストの為末大選手は、
「走る」という行為で世界のトップに立つために、
100メートル走でもなく400メートル走でもなく、
「ハードル走」を選びました。
そして、いつ、どの世界大会でメダルをとれるかを考え、
そこからいつの時点で何秒のタイムで走れるべきか、
練習は何をするべきかを逆算して考え、決めたら、
後はそれをゴリゴリと実行。
その結果、世界陸上で銅メダルを獲得することができました。

仕事でも同様だと思います。
同じ仕事でも、なんとなくやっていると、
周りの色々な意見や考えにその都度影響されてしまい、
自分が見えなくなってしまいます。
客観的に見てくれる先輩や人間が周りにいない地方営業マンは、
都度こういった危険を持っています。
だからこそ、仕事に取り組む前の目標設定が、
めちゃくちゃ大事
なのです。


さらに、目標達成のためのコツがあります。
それは、目標を達成できた後の自分の姿を、
カラーで、動画で、周りの風景や表情まで、
目をつむればすぐに目の前に出てくるまで、
イメージをする
ことです。

人は「できるかも」と思えることには
最後まで諦めずに取り組むことができます。
ゴールした時の鮮明なイメージを持つ事で、
その「できるかも」という気持ちを維持しやすくなります。
ありありとイメージできるということは、
それが不可能ではないということですからね。

逆にゴールをした時点の明確なイメージがないと、
途中でつまづいた時に「できないイメージ」がどんどん湧いてしまい、
結果、諦めてしまう可能性が高くなります。


私は、以下の言葉を大切にしています。誰が言ったかは、忘れましたが笑


「夢は、すべて実現可能だ。それを『予定』に落とし込むことができればね」


夢は、それだけでは実現は難しい。
自分が「できる」と当たり前に思える『予定』にまで
因数分解することができれば、全て実現可能
ということですね。

だからこそ私は、人に「夢」を聞くとき、
その人が達成された世界を明確で分かりやすく説明でき、
そこに行き着くまでの具体的な期限や目標を説明できる人の場合、
「この人は実現するな」と確信します。
逆にいえば、上記のことを答えられない方は、
「達成は難しいだろうな」と考えます。
メジャーリーガーのイチロー選手、サッカーの本田圭佑選手、
プロゴルファーの石川遼選手は、小学校の卒業論文で、
自分の夢をいつまでに、どうやって達成するのかを
具体的に書いていたことで有名です。

内容はこちら
http://matome.naver.jp/odai/2137061759032983301です。

小学校の内にここまでの具体的な目標を設定できる人は
あまりいないと思いますが、それでも彼らはここまで
明確な目標を立てていたことで、人に何を言われようと、
途中でぶれる事なく、夢を「予定」にして実現していきました。
その道のりは、果てしなく孤独との戦いでもあったかと思います。

地方営業マンの皆さんの中で、今仕事にやりがいをなくしてしまっていたり、
自分が見えなくなってしまっている方はいないでしょうか?
そんな場合は、ぜひ一度自分と向き合って、
この1年〜5年、さらには人生の目標を考えてみましょう。
具体的で数量的な目標にこだわってください。

そしてその目標を達成できた時の自分の姿を、
カラーで、動画再生で、周囲の風景や人の表情までも
明確に思い浮かべられるほど何度もイメージしてみましょう。

そうすれば、その目標達成以外の些細な悩みや不安は、
たいしたことではないことに気づくはずです。
今この瞬間の環境に左右されることなく、
「自分の目標達成」のために、堂々と生きていきましょう。
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【地方営業マンは、周囲の人間関係から攻めよ】

紹介
最初は
「何しにきたの?忙しいんだけど!」
なんてツンケンしていたお客様が、
商談を進めるとガンガン話をしはじめて、
仲良くなってしまう。
地方で営業をしていると、このような変化が
往々にして起こるのですが、その変化のきっかけには
ほとんど必ず、ある法則があることに気がつきました。

それは、「周囲の人間関係」です。
お客様と繋がっている人間と1人でも多く知り合いである、
もしくは深く知り合いであればあるほど、
お客様が心を開く可能性が格段に高まります


公式化してしまうと、以下のような方程式でしょうか。

初対面でのお客様からの信用度=
お客様との相性+(共通の知り合いの数×共通の知り合いとの関係の深さ)×2


お客様と共通の知り合いがいなければ、その知り合いとの深い関係も作れないため、
それぞれが0になりますので、初対面での信用度を高めるためには、
相性が合うかどうかに大きく左右されます。
また、お客様が懇意にしている知り合いと、
自分も濃い関係を作ることができていれば、
それがたとえ1人であっても、初回接触においては大きなアドバンテージになります。

この公式のミソは、
共通の知り合いの数と関係の深さの方に、『×2』がされていることです。
特に2である理由はないのですが、伝えたかったこととしては、
自分自身が表現する印象よりも、
お客様との共通の知り合いとの繋がりの広さと深さをアピールする方が、
はるかに初対面での信用を勝ち取れる
」ということです。

逆の立場になってみても納得です。
以下の例を考えてみてください。

仮に、保険のセールスマンがいきなり家にやってきたとします。
話を聞く事となりましたが、正直、気は乗りません。
清潔で爽やかな青年で、話は聞きやすそう。
しかし、それは営業だからこそで、本当の心は分からない。
早く追い返そうと考えていたのですが、そのセールスマンが、
自分の親友であるA君とB君と学生時代の知り合いであることが分かり、
話が弾む。
すると、その親友2人もそのセールスマンを信用し、保険に加入しているという。
その話を聞き、「その2人が入るくらいだから、いい保険なのかもしれない」
そう考え、話を詳しく聞こうと思うようになりました。

・・・どうでしょうか?リアルに想像できる話ではないでしょうか?

この話も、さきほどの公式に当てはまります。

清潔で爽やかな、話が聞きやすそうな印象を持ち、
相性は良さそうと感じながら、まだそれだけでは心は開きませんでした。
その後のA君・B君という、自分の知り合いとの繋がりとその深さ
(保険にまで入っている)を知ったことで、俄然興味を持ち始めました。

このように、1人の営業マンとして、清潔感や爽やかさなどの基本ができており、
相性が合いそうだと思っても、それだけでは話を聞きたいと思いません。
自分が信用を置いている人間からのそのセールスマンへの関わりの広さと深さが、
自分から見たセールスマンへの評価に大きくリンクする
のです。

地方にいけばいくほど、お客様の人間関係は狭く、密接に結びついています。
その輪に入れない限り、いくら良い商品でも、話を聞いてもらう土台にさえ立つ事ができません。
よって地方営業マンが普段から取り組まなければならない行動は、以下2点。

【1】常に、人間関係を広げる努力を続ける事
地方は、今会ったその人が、知り合いに繋がっていることが多々起こりえます。
よって、勉強会でも、町中の居酒屋でも、スポーツサークルでも、
新しい方と知り合いになれるよう、積極的に働きかけることです。

私は福岡の営業時代、土日は時間があれば街に出かけ、業界勉強会に参加したり、
自分で勉強会を開催するなどして、業界内での交遊関係作りを行っておりました。
そこで繋がった方々とは、今でも仲良くお仕事をさせていただいております。

【2】常に、お客様の人間関係、交遊関係をヒアリングする事
お客様の仕事上の付き合い関係からプライベート上の関係まで、
そのお客様に関わる人間関係は、できるだけ聞くようにしましょう。
もしそこで知った方が新しい取引に繋がる場合は、
そのお客様に「『〜様からのご紹介でご連絡しました』と
お話しをしてもいいでしょうか?
」と許可をもらいましょう。
その許可があれば、初対面のお客さんでも
〜さんからの紹介なら安心」というお墨付きをもらうことができ、
最初の接触が非常に楽になります。

私が福岡の営業だった社会人2年目に、新しいエリアである広島を開拓するために、
この「紹介」「人間関係」を積極的に活用しました。
まず、その業界で長く勤めてらっしゃるお客様のところに頻繁に顔を出し、
商談はなおざりにして、1時間でも2時間でも話を聞きました。
広島エリアにおける、会社ごとの立ち位置や評判、人間関係などを
つぶさに伺い、それを全てメモしました。
そしてそこから、お客様の紹介で新しいお客様と会わせていただく。

会わせていただいたお客様と飲みに行き、
さらに深く業界やエリアのことを教えていただく。

次に、発注をいただいたお客様の会社名をお取引一覧表にまとめ、
〜さんのところもやってるんだ!なら、いいサービスなのかもな!」という印象を与え、
新規のお申込を後押しする。

これをゴリゴリ続けた結果、半年間で広島エリアのお取り引き業者様を、
業界4位から2位まで伸ばすことができました。
そのお客様のほとんどは、後任に引き継いだ今でも、
お付き合いをさせていただいております。


地方営業で結果を出すためには、自分が頑張る事もさることながら、
お客様の人間関係の中に自分を結びつけるという努力も
非常に重要になる
と、私は考えております。
逆にお客様の人間関係の輪に入っていくことができず、
交遊関係を自分の世界だけに止めてしまっていた営業マンは、
私が知る限り、どんどん業界を去っていきました。

私を含めた本社からの転勤組は、
この部分で、一度大きく壁にぶつかってしまうように感じます。
営業マンとして基礎ができ、商品知識も十分。
しかし、地方では結果を出せないのには、
この「お客様の人間関係に踏み込む」という点が、
大きな壁になると考えています。

1人の人間として、営業マンとして、基礎はできているはずなのに、
なかなか結果を出せないとお悩みの方はいらっしゃいませんか?
もしかすると、今回の「お客様の人間関係の輪に入る」
という取り組みが、有効になるかもしれません。

【地方営業マンは、コミットせよ(特に、引っ込み思案な方へ)】

地方営業マンは、1人や2人で仕事を回さなければならないことが多々あります。
そうすると、仕事の裁量は大きくなりますが、
その分、目先の仕事に追われてしまい、大局的な目標を見失いがちです。

また、地方営業マンは、何かと本社営業マンと自分を比べ、
自分を卑屈に見てしまう傾向にありがちです。
そうすると、結果を出しても
「本社の営業マンに比べればたいしたことはしてない・・・」と
自信が持てず、自分のエリアの仕事をこなすだけの殻にこもってしまいがちです。
自信がないため、自分の仕事を周囲にPRすることもおっくうになります。
これらは、特に引っ込み思案な方に多いですね。

そうなるのを防ぐためには、
周囲に自分の目標を宣言することです。
それが、会社や部署のためになるような
大局的な目標であればあるほど有効です。
周囲に、「私はこれをやりきる」と宣言し、
どう思われようがそれを実現する。
その実現までの軌跡も、全て共有します。
コミットのメリットは3つ。

【1】大局的な目標を見失いにくい
目標を周囲に宣言してしまうため、
どう思われようがやるしかないので、
実現するための覚悟が決まります。
よって、目先の数字を追いながらも、
周囲の目が常に気になるため、
大局的な目標を見失いにくくなります。

【2】自信を持てるようになる。(特に、引っ込み思案な方など)
会社や部署のためになるような目標は、
本社や他の支社にいる他のメンバーにとっても有意義でありながら、
なかなか手を出しにくい困難な目標であることが多いです。
それを実現することは、必ず会社や部署のためになり、
何より自分自身に自信を持てるようになります。
本社の営業マンでもできなかったことを、俺はやった!
という経験は、地方営業マンにとって大きな自信になるでしょう。

【3】周りの協力を得やすい。
周囲に目標を宣言してしまっているので、
あなたが追っている目標を誰もが知っていることになります。
すると、「あの目標、今どう?」などの声かけを
周囲からもらえるようになったり、
社内のメンバーに協力を仰ごうとしたときにも、
「協力してあげるよ!」という前向きな声ももらいやすくなります。
自分個人の目標達成のために協力を求められても、
「一人で頑張れよ」と思われてしまいますが、
会社・部署全体の目標達成のためであれば、
周りの理解も協力も得やすいのです。

引っ込み思案な方に、「周囲に発信をしていこう!」と発破をかけても、
心は動きにくいです。
引っ込み思案である根本の原因は、そもそも自分に自信がなかったり、
それをすることのリスクを恐れてしまうことなどであるからです。

よって、「やる」ことを前提に、ある意味『強制的に』発信してしまう
引っ込み思案の方は、逆に言えば自分の仕事には責任感が強い
ということでもあると考えられるので、もし部下が自分で
目標を周囲に発信しないようであれば、
上司が強制的に発信してしまうのも、マネジメント方法の1つでしょう。


地方営業マンは、概して孤独です。
自分を奮い立たせてくれる刺激が、圧倒的に少ないのです。
だからこそ、周囲を巻き込んで、強制的に自分に目を向けさせる。
それができれば、自分を見失わずに仕事に取り組んでいけるはずです。

【地方営業マンは、観光大使となれ】

地方支店にいると、本社や他の支店の人間から、
「今度そっちを観光するんだけど、おススメを教えてよ」
という依頼を頂くことが多くあります。
これは社内だけでなく、転勤で赴任してきたばかりのお客様にも多いです。
家族や親戚から依頼をされるなんてこともよくあります。

そのときに、
「いや、あまり知らないんですよ」
などと答えてしまうと、
「あ、そうなんだ」
という一言とともに、あなたに連絡がなくなります。

これでは、すごく多くのチャンスを逃してしまっています。

社内から
「●●のエリアことなら、〜君に聞け」という地位を
確立することで、社内での大きなアドバンテージを
持つ事ができます
。(エリアによりますが)

普段話さないような人や知らない部署から、連絡がくる。
時には一緒に案内をしてあげることで、
社内での唯一無二の存在になることができます。
「観光ガイドなんかには載っていない地元のおススメ店」なんて、
観光好きの方にはたまりません。

社内の他のエリアの方や他部署と絡む機会は
滅多にないことが多いので、そこで顔を売っておくことで、
本社に戻った際や、他部署を巻き込んで仕事をするときなどに、
知り合っていた社員がいれば、とけ込むのも早くなります。
結果、社内の仕事を円滑に回すのに役立ちます。

これは、クライアントに対しても同様のメリットがあります。
地方支店には、転勤で赴任してくるお客様も多いため、
大抵はその土地の情報に疎いです。
そこで、自分が土地の案内やおススメのお店の紹介などをすることで、
クライアントも少なからず恩を感じてくれるはずです。
そしてそれが、ビジネスチャンスにもなるのが、地方なんですね。

「前、案内してもらってお世話になったから」
「あのお店、本当によかった。家族も喜んでたよ。お礼しなきゃね」

こんな流れで仕事を頂く事も、多々ありました。
また、お客様のところに次の担当が転勤で来た際も、
「星野君に観光ガイドしてもらったら?」
と前任から紹介してもらい、その新担当者と
すぐにとけ込めるようになることもありました。

地方にいるという「希少性」を、
『メリット』として最大限に生かすことで、
自分の仕事のチャンスを大きく広げることができると
私は考えています。

そのエリアに詳しくなることは、
それだけでも勉強になるので、
ぜひ興味を持って街を歩き回ってみましょう。

【地方営業マンは、人材代理店になれ】

地方支店にいると、単身赴任などで1〜3年間だけ地方に転勤する方が、
友人やお客さんにも多くいます。
そうした単身赴任の方々は、圧倒的にアクテイブな方は除き、
転勤先で知り合いや友人関係が狭くなってしまいがちです。

いずれは本社へ帰ってしまう定めのため致し方ないのですが、
それでも大抵の方は人間ですから、所属欲求が湧いてくるため、
その地方での交遊関係をできれば広げてみたいと考えています。

よって、そこに自分が人間関係のハブとして入り込むことで、
クライアントの懐に深く入り込むことができます。
具体的には、仕事関係者を紹介したり、
クライアントの趣味や志向に合う友人を紹介したり。
時には、合コンに呼ぶなど、男女関係の遊びまでも一緒に
共有します。

すると、

「この前紹介してもらった人と、仕事をするようになったんだ」
「前の合コンで知り合った人と、付き合う事になったよ」
「〜君、こんな人も紹介してくれないか?」

そんな話が出てくるようになります。
地方は都会よりも業界も世間も狭いので、
一度出会っただけの方でも何かしらの形で繋がることが多々あります。

すると、それが仕事に良い影響を及ぼしたりすることがあります。

「この前はありがとう。あの人を紹介してもらったお礼をしなきゃね」
「この前のお礼に、上司や関係者を紹介するよ」
なんて話が出てきたりします。

実業の方で何か大きく行動をしたわけでもないのに、
仕事ができてしまう。
そんなことが、地方では普通に起こりえます。
以前の記事でも書きましたが、「地方は人間関係」なのですね。

この慣習を、あえて生かすか無視するかで、
営業チャンスは格段に差がつくと考えます。
少なくとも私は、転勤1年目の時に「自社の商品販売」だけでは
限界があると考え、積極的にお客様の輪の中に入ったり、
自分の輪にお客様を巻き込むようにしました。
結果、営業チャンスが格段に広がったことを、
実感しています。

都会と比べ、地方は人間関係が密接なので、
一人と仲良くなることでそれが点となり、
どんどん人間関係が繋がり、広がっていくことが特徴です。
だからこそ、それをチャンスと捉えることで、
営業活動にもより良く影響してくると考えます。

もし、商品の販売や営業活動で苦しんだ時には、
一度仕事を忘れ、積極的に飲みや交流の場に
出かけてみてはいかがでしょうか。
そこで出会った方が、自分の営業活動の悩みを
大きく救ってくれるかもしれません^^

【地方営業マンは、人間関係と組織図を把握せよ】

地方営業マンの皆様は、毎日の営業活動の中でどんな話をしていますか?

「お客様は何に困っているか?」
「新しい商品について」
「今後の戦略について」

など、色々な話をされているかと思います。

その中で、「人間関係」「組織の仕組み」について
常に聞くようにしている方はいらっしゃいますか?

今回、私がご案内したいのは、「人間関係の把握」です。
なぜ人間関係の把握が大切なのか、2つ例を挙げて説明します。

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例①
Aさんは、生命保険の法人営業マン。まだ取引がないP病院を開拓しようと、
営業窓口とされている担当者に毎月会いに行っています。
ときには手土産なども持参しながら、
その担当者に気に入られようと頑張るのですが、
なかなか話を進める事ができません。
そんな中、ライバル会社の営業マンが、P病院から新しく発注を取りました。
なぜかを調べたところ、P病院の息子と飲み仲間で、
そのつてから病院長に紹介をもらい、直接話をしたところ、
「やってみようか」という話になったとのことです。

例②
Bさんは、広告代理店の営業マン。
N社というバス会社の広告案件を一手に引き受けたいと考え、
営業を開始。
この会社は、毎年7月に大幅な人事移動があることが有名で、
4月頃から社内の人間もそわそわし始める。
主任から係長になると一気に予算の裁量権が上がるので、
Bさんは、社内からも期待されている若手主任に日々会いに行き、
「係長になったら、一緒に仕事をしましょう!」と伝え続けた。
そして7月に人事移動があり、会っていた主任が係長に。
結果、あるエリアにおけるバス社内の広告枠を、
任せていただけることとなりました。
-----------------------------------------------------------------------------------------------

いかがでしょうか?
例①のAさんは、すごく頑張って営業をしているのに、
ライバル会社に受注を取られてしまいました。
逆に例②のBさんは、会社の組織図や力関係を分析し、
裁量を持つと思われる人間にアタックを集中させた結果、
大きな受注を獲得することができました。

この二人の結果を分けたのは、
「人間関係の把握」「組織の理解」です。

当たるべき人を知り、営業活動を集中させるかどうかで、
結果に大きな差が生まれました。

皆さんは、AさんとBさん、どちらのパターンに当てはまるでしょうか?
Aさんのパターンに当てはまる人は、
努力をしているのになかなか結果が出ず、
Bさんのパターンに当てはまる人は、
努力と結果が結びついている方が多いのではないでしょうか?

このブログで何度となく記載をしておりますが、
地方営業は、「人間関係」が大きく影響します。
商品力があり、営業力がある営業マンでも、
まったく発注を頂けないことがザラです。
逆に、明らかに商品力がなく、営業力も大して力がないと思う会社の営業マンでも、
お客様と長い付き合いだったり、気心が知れているため色々な処理が楽なので、
結果発注をもらっているなんてこともザラです。

お客様の立場から見ても、納得です。
狭い業界になればなるほど、
長い間の付き合いをすぐに切ると回りからの目も気になってしまうため、
多少不満でも、そのまま継続してしまった方が波風をたてないで済みます。
そんな世界に、多少商品力があり、魅力を感じる商品を提案されても、
なかなか重い腰は上がりません。

よって地方営業マンは、商品力よりも何よりも、
「人間関係の輪」にどう踏み込んでいくか、が重要
だと私は考えます。
そのためには、常日頃から、組織の人間関係とパワーバランスを把握する努力が必要です。


・提案したい会社では、提案後、どんな決済フローで上に話が進んでいくか
・誰が、提案内容に関して一番力を持っているか(キーマンは誰か)
・提案したい会社の外に、その会社に影響力のある会社はないか、その担当者は誰か
・人事異動の時期はいつか、誰が出世コースにいるか

などを、会話の中で自然に聞けるのがベストです。

おススメしたい方法としては、
組織の組織図を印刷し、持っていくこと。
会社のHPを見れば、たいていは組織図が載っていますので、
それを印刷し、組織ごとの担当者の名前や人数などを、
聞けたらすぐにどんどん書き込んでいきましょう。

そうすると、その会社の仕事の流れや、
どこの部署に力を入れているかが見えてきます。
シンプルに言えば、人数が多い部署は期待をされており、
その部署を束ねる人間が、組織におけるキーマンの可能性が高いです。

また、係長などの同じレイヤーであっても、
どの部署を任されるのが出世コースかが分かれば、
その部署を任されている人間は、次に出世する可能性が高いと考えられます。
年齢なども聞けると参考になります。同じレイヤーの社員と比べ、
若くして肩を並べている社員は、ほぼ間違いなく会社からの期待を受けています。


こうしたヒアリングを、一商談につき1質問だけでもできることで、
お客様の組織への理解が高まり、お客様の人間関係に踏み込んでいく
土台ができていきます。
そうすれば、「いつ、誰に当たるべきか」も見えてくるため、
自然と営業活動が結果に結びつきやすくなります。


営業力や商品力には自信があるのに、
なかなかお客様からいい答えを頂けないという課題を
持たれている方はいらっしゃいませんか?
もしかしたらそれは、人間関係の把握に課題があるかもしれません。
一度、クライアントの人間関係を整理してみることをおススメします。
力を入れるべき訪問先は、別にあるかもしれません。


本日は、以上です。
プロフィール

ほーけー

Author:ほーけー
はじめまして。

「新卒向けの本」
「営業マンとして結果を出すには」
というような本は本屋にいけば
溢れていますが、
「地方の営業マン」向けの書籍は、
私が知る限りは見たことが
ありませんでした。

だからこそ、そんな地方配属の
若手営業マンの考え方や行動の
指針を提案し、刺激をしあえる
環境作りをしたいと考え、
「若手の地方営業マンコンサルタント」
として、社会人4年目の今年から、
活動をしています。

主に、仙台や福岡、広島、大阪などの
地方都市に勤める若手向けに、
研修を実施したり、会社を超えた
交流の場を提供しています。

このブログは、その地方営業マン
としての「考え方」「営業手法」
に関して、私自身の経験を元に、
研修の中で話をさせていただいて
いる内容を書いていきたいと思います。

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